ゲイリー・レナード語録

ゲイリー講座のゆるゆるメモ

ゲイリー講座 (57) 奇跡が時間を節約する理由

【第57回】
A Whole Month of Q & A! (Part 1)
https://www.crowdcast.io/e/qa-jan-2021/1
2021/01/14(PDT)→JST 01/15 10-12時

 

★Q1 無意識の闇をほじくり返す必要性

「自我の最もネガティブな闇の部分を見つめることの重要性について話してもらえませんか?A&Pはそこまでする必要はないと言っていたようですが、ケン・ワプニックは「一部の学習者にとっては必要である」と言っているように思います。」

11 ゲイリー:A&Pは「ほとんどの場合、自我の深い闇をわざわざ掘り返しに行かなくていい」と言っている(J&B本8章p254-255)。君が赦さなきゃいけないものは目の前にあるから。12 だから赦すために深い闇を探す必要はない。ケンが話してた一部の例外というのは「常にポジティブ思考でいるような習慣を身につけたせいで、結果的に自我を否定してしまっているタイプの人々」のことだろう。彼らは、この世界の真の本質、自我の真の本質を見ていかなければならない人々だ。
だけど、ほとんどの人々のケースでは、僕たちが赦す必要のあるものは自然な方法で目の前に現れる。そしてほとんどの人にとって、赦す対象に不足することなんかないって分かるだろう(笑)。 「完璧なレッスンは常に目の前にあるけど、それが認識されることは稀だ」ってコースにあるようにね(M-3.5)。13 だからわざわざレッスンを探しに行く必要はないが、目の前にレッスンが現れたときにそれを認識し、自分のすべきこと(赦し)をする必要はあるってことだ。

 

★Q4 大統領選における国の分断をどう見るか

「(今回の大統領選で)国が分断してしまいました。うちの近所には、トランプが勝つべきだと信じるあまり、内戦が起こることを真剣に望んでいる人達がいます。これを戦場の上から見るべきだと分かっていますが、彼らの言い分はおっかないです。」

22 シンディ:気持ちは分かります。そのように感じているのはあなた1人ではありません。確かにこの大統領選では多くの対立がありました。でも、もしコースに忠実でいるなら、「何かの肩をもつ」という自我の誘惑には気をつけたいものです。
23 それは別に「あなたは意見を持つべきではない」という意味ではありません。意見を持つことは構わないし、好みがあってもいい。私たちは選挙しなきゃいけないし、自分が良いと思う人に投票すべきでしょう。でもコースが言うのは、それをリアルにする必要はないということ。もし私たちが特定の結果にひどく執着しているのなら、私たちは世界に囚われたままになるということです。
だからって、私たちは行動すべきではないという事にはなりません。導きに従ったり、物事を行ったり、意見を表明する事だってあるでしょう。だけど、それらを執着なしに行うことは可能だということです。「他の人は間違ってる」などと決めつけることなしに。

 

★Q5 ちっとも愛せない人がいたらどうすべきか?

「"(T-12.II.2)...ひとりでは神を思い出すことはできないからである..."という箇所を受け入れるのは難しいです。神のもとに帰還するには、すべての人を愛さなければいけないのですか?ちっとも好きになれる気がしない人がいたらどうすればいいのでしょう?」

30 シンディ:一なる神の子を愛することが必要、という意味ではYESです。ただしこれは、実相(Reality)の観点からの話。あなたは別に、彼らの(好ましくない)振る舞いを愛する必要はありません。あなたは彼らの自我を愛する必要はないのです。なぜなら自我は彼らの本当の姿ではないのだから。
だけど、コースの言う愛に基づくなら、あなたの赦しはall-inclusive(全包括)である必要があります。31 もしあなたが誰か嫌いな人、愛せそうもない人に対する赦しで問題を抱えているなら(その人を赦せないなら)、あなたは一なる神の子を除外していることになってしまいます。でも、あなたはただ「ひとりしかない」という事に対して注意深くあればいいのです。それだけです。そうすればやがて、「私たちはみな同じである」「そこにはひとりの神の子しかいない」という理解に到達していきます。
その神の子の一側面を愛せないとき -- あなたは他者を見るように自分を見ることになるので -- その赦せなさ、愛せなさは自分にかえってきてしまいます。つまり、自分で自分を傷つけていることになるのです。なので、「そこにはひとりの神の子しかいない」ということを覚えていれば、すべての人を無条件に愛したくなるでしょう。

 

★Q6 コースが時間を節約を勧める理由

「世界が台本通りだとして、ある友達が世界のひどい出来事について"これは私たちが同意したことだから"と言います。でも、私たちこの状況に同意したなんて有り得ますか?コースはこの考えをどう見ていますか?」

34 シンディ:「天国から離れて」の一節を思い出しました。Jがヘレンに語りかけているところで、彼は世界のひどい状態について「天上界の計画の迅速化(celestial speed-up)」が必要だと言及しています(→7章p232)。だから、人々の心をより早く変えられるように、一部の人々がその才能を使うために呼び戻されたといいます。35 それがコースのしていることであり、人々の心をより速やかに変えさせてくれます。
では、奇跡が私たちの時間を節約するのがなぜ大切なのか?それは実在しない夢の中の時間において急いでいるからではありません。(聖霊にとって)そんな事はちっとも重要ではないのです。
コースによる時間の節約や「天上界の計画の迅速化」が大事なのは -- その理由は、あまりにもこの世の苦しみが大きすぎるからです。この時間短縮は、愛ある呼びかけなのです。聖霊は「見なさい、この苦しみから抜け出す方法はあるし、これ以上待つ必要はないのだよ」と言っています。36 奇跡は時間を節約してくれるので、コースの赦しを実践すると、特定の時空のインターバルが消滅します。そのことは全ての神の子にとっての利益となるのです。これはとても美しいことです。

 

★Q13 Jのユーモアのセンスについて
「Jの人生について聞きたいです。Jは普通の男性のように振る舞っていましたか?彼は面白かったですか?ユーモアのセンスは悟った人の特徴なのでしょうか?」

1:05 ゲイリー:(2000年前)僕らが旅してたとき、ほとんどの場合、Jは何も言わなかったし、特に目立とうともしなかった。聴衆の前で話すとき以外はね。だがJは弟子たちとは友達だった。
そしてJにはユーモアのセンスがあったよ。それも格別にウィットに富んだやつが。Jはとても賢くて、時々そのジョークがしばらく誰にも分からなかったりね。彼はコースでも時々そういう事をしているから探してごらん。きっと彼のユーモアのセンスを感じるところがあるだろう。1:06 たとえばYou're no longer wholly(holy) insaneとかね。ときどきこういう面白い事が書いてある。Jは2000年前もそんな感じだったんだ。
彼は特別な素振りはしなかった。だが彼は教えた。多くの場合、たとえ話でね。Jは通常は普通の男性のように見えたよ。マリアと結婚して、普通のカップルだったし。互いの愛情表現については、当時の人々に比べてややオープンなほうだったけどね。
僕は、ユーモアのセンスは悟りの一側面だと確信している。