ゲイリー・レナード語録

ゲイリー講座のゆるゆるメモ

ゲイリー × ガブリエラ対談:癌を生きる学習者

ゲイリーとガブリエラの対談
「癌患者・癌サバイバーの学習者へのメッセージ」
Conversations with Gabriela and Guests. Today's guest: Gary Renard - Podcast Nr.3

 

動画の説明
ゲイリーとガブリエラ・イリヤ(Gabriela Ilie)の対談。ガブリエラはダルハウジー大学の助教授で、癌患者のQOLについての専門家。また、アルゼナ・イリヤ( )の母親でもあり、ワプニック博士、ジュディ、ゲイリー達と親しい間柄でもある。

 

医療や薬の使用に罪悪感をもたないこと

8 ゲイリー:多くの学習者が、医療や薬の処方を受けることに罪悪感を感じている。それは魔術だから、ということで。(魔術:幻想を用いて幻想を癒そうとすること)。だがコースをよく読めば、そうした治療を受けてはダメとは書いてない。コースはただ、真の癒し手は心(聖霊)であるということを認識するように言っている。病気になる決断も、回復する決断も、心のものだから。テキストにはこうある:

「...しかしながら、訂正という目的のためにこうした薬剤を使用することが邪悪だということにはならない。(中略) この場合には、心身にとって妥協的な方法をとり、外界の何かに一時的に癒しの信念を付与することが賢明であるかもしれない。(T-2.IV.4)」

9 つまり、君はその外界の媒介(outside agent)を使いながらも、本当は心が働いているのだ、と見ることができる。もし外界の何かが君を助けてくれるように見えるなら、それはつまり、回復することを選択した心が、それらのものを引き寄せているということだ。10 それは一見、医者や看護師が君を癒やしているように見えるかもしれない。だけど君は知っている。その医者や看護師というのは、君の心の決断が回復することを選んだ結果、君を助けてくれている、ということを。

 

シュバイツァーの語る幸せの秘訣

20 ゲイリー:長生きする人は人生に目的を見出している。アルバート・シュバイツァーは、卒業生達に向かって「もし本当に幸せになりたいのなら、人々に奉仕する道を見出しなさい」と言った。他者に貢献する道を探しなさいと。自分のことばかり考えるのではなくね。もちろん僕は、世の中で物理的に人々の命を救ったりしてるわけではないが、それでも僕自身のやり方で人々に奉仕する道をみつけた。21 それがコースをシェアすることだったんだ。

 

幸せでいるのに理由なんて要らない

38 ゲイリー:君が自我を訂正するにつれ、君の心の中にある「真実」のほうが心を支配するようになる。そして最終的には「真実」が心を引き継ぎ、君の心の大半は分離ではなく霊(Spirit)のものになる。それは好ましい体験だ。
ときに、君はただそこに座ってるだけなのに、なぜだかすごく気分がいい、ということがあるだろう。でも君には、なぜそんなに気分がいいのか理由が分からない。僕が以前やってたestでは"幸せであるのに理由なんて要らない(There's no reason to be happy)"という言葉があった。だから、理由なしに幸せになったらいいんだ。そこに理由なんて要らないのさ。

 

物事がうまく行ってなくても構わない

39  ゲイリー:ひとつ注意しとこう。僕は、君がコースを実践したからって、あらゆる物事がうまく行くとは言ってない。なんならJの人生の最後のほうを見てみるといい。とても物事が上手くいってるようには見えないだろう。
だがポイントは「そんなのどうだって構わない」ってことだ。まあ、Jにはちょっとアドバンテージがあった。40 Jと同じレベルにまで自我を訂正したなら、いかなる肉体的苦痛を感じることも不可能になるからだ。
僕が「十字架刑のメッセージ(T-6.I)」をはじめて読んでたとき、「私の肉体は破壊されるように見えたが、もしあなたが肉体の破壊に対して怒るのであれば、あなたは自分を破壊されうるものとみなしているのであり、従って自分を狂ったものとみなしている」っていう事が書いてあった。つまりJが言うのは、「肉体が破壊されるのはたまらないと言うなら君は狂ってる」ってことだ。それをはじめて読んだ時「ジーザス!冗談だろ?勘弁してくれよ」って思った(笑)。
だがJは「十字架刑のメッセージ」で、彼が完璧な霊であったこと -- つまりそれが君の真の姿であるってこと --を教えているんだ。本当の君は傷つけられることもないし、殺されることもない、と。君の肉体に何が起こるかは関係ないんだ。そして僕には、Jが十字架刑を赦すのと、癌で死にかかってる人が癌を赦すことは、まったく違わないと思える。

 

ワプニック博士が目撃したヘレンの最期

54 ゲイリー:ケン・ワプニックがヘレンについて言っていた素敵な話を思い出す。ヘレンは膵癌(pancreatic cancer)で亡くなった。そして彼女はコースを適用するのに困難を抱えていた。
ケンとルイ(ヘレンの夫)は病院の(緊急治療室に運ばれた)ヘレンを看病していた。そして2人とも(夜になったので)家に戻ったところで病院から電話がかかってきて「ヘレンが亡くなった」と告げられた。55 彼らがそれまで見ていたヘレンはずっと苦痛の表情を浮かべていたのだが、ケンが再び病院に駆けつけると、非常に驚いたことに、ヘレンはとても平安な美しい表情で亡くなっていたという。
そしてケンはヘレンが以前Jが彼女に約束したという話を思い出したんだ。「その時(臨終)が来たら、私はあなたの側にいよう」という約束を。そして、ヘレンが(死後)どこへ行くか、何をするかといったことの面倒をすべてJが見る、と。
ケンが亡くなったヘレンの表情を見た時、Jが彼女との約束を守ったことを理解したそうだ。だからヘレンはあのような美しい微笑みを浮かべながら亡くなったんだとね。
Jは、彼と共に歩む者、共にいて欲しいと願う者であれば、誰であってもきっと側にいてくれるだろうと僕は思う。56 僕は事実としてそれを知っている。そして、そのことは死を恐れる気持ちを和らげてくれる。

※ヘレンの臨終については「天国から離れて」p562-563に詳細あり。