ゲイリー・レナード語録

ゲイリー講座のゆるゆるメモ

ゲイリー講座 (60) 兄弟を平等に見ること

【第60回】
The Equality of Miracles, from ACIM Ch. 14, Section X
https://www.crowdcast.io/e/equality-of-miracles/2
2021/02/11(PST)→JST 02/12 10-12時

 

兄弟を平等に見るということ

28 J、ブッダマグダラのマリアはこの世界の形態にとらわれなかった。だからJは2000年前に誰であっても平等に扱った。男性・女性に関わらず等しく接した。それも、とんでもない男女差が当たり前だった時代にそうしたんだ。当時、女性は不平等に扱われていた。だがJはあらゆる人々を平等と見ていた。なぜなら、Jはそれらの人々の真の姿(完璧な霊としての存在)を見ていたからだ。(中略)
29 人の目には平等に見えないかも知れないが、神の目には僕らはすべて平等に見えている。神はえこひいきしない。僕らが平等なのは、僕らが神と全く同じに創造されたからだ。だけど、僕らは人々の見た目や行動などを見て本当にそう思えるだろうか。たとえ彼らが頭おかしい事をやっていても、たとえ誰かが病気で、誰かが健康でも、そこに違いはないということを。なぜなら、これらの何一つ本当ではなくて全部嘘っぱちだからだ。(中略)
30 そうしたことが「本当ではない」という事がわかってくると、やがて「僕らも実在しない」という事がわかってくる。他者が存在しないと理解できたら、自分も存在しないとわかる。君は自分の存在を失う事を心配する必要はない -- 必要なのは真の実在を取り戻すことだ。君が自分だと思っていたものは本当ではない。それを僕らの真の実在と入れ替えなければならない。31 夢の中では一部の人が成功したり、誰かが災難に遭ったりしているように見える。だが、それらに違いはないということを認識する必要がある。

 

自我は競争を好む、聖霊Win-Winに導く

1:11 自我は競争が大好きだ。これは資本主義だけの話をしてるわけじゃない。世界中どこにでも競争が見えるし、それがどの経済システムであろうが関係ない。共産主義にだっていろんな競争がある。トップの座を得るために殺し合いをしたりする。それは社会主義にだって言える。独裁主義にだって自由主義にだってある。経済システムの形態がなんであろうが関係ない。
1:12 同じことはショービジネスにだって言える。あれも競争だ。誰もが他者を蹴落とそうとしている。例えば君が素晴らしい歌手だとする。すると自我の設定はこうだ。 君はAmerican Idol(オーディション番組)に出るだろう。そこには100人の素晴らしい歌手が集まっている。全員がすごい才能の持ち主だ。だけど自我の設定によれば、そこで勝てるのはたった1人だけ。これは負けるための状況でしかない。残り99人の素晴らしい歌手はみんな負け、ということになる。だって、たった1人しか勝てないんだから。じつにアホな話だ。だけどみんながそのやり方に惹かれる。そうすれば何かが手に入ると思ってるからだ。
企業はどうか。企業は従業員同士で競争するように仕向ける。互いを蹴落として上までのぼりつめるように、より多く生産するように、と。1:13 これは良い生き方とは言えない。しかし、そのように設定されてしまっている。
さて、君には心があり、選択の自由がある。君は夢見たとおりの人生を生きるだけの可能性を持っているし、聖霊によってよりよい人生にインスパイアされることもできる。聖霊は実際に君をより良い人生へと導くことができる。より良い人生へ導くこと自体はコースの目的ではないが、「祈りの歌」などを読めば、コースを実践した結果として、そのようなことが起こるということが分かるだろう。
「祈りの歌」では、実践の結果として訪れる良い出来事を、神の愛のこだま(エコー)(S-1.I.2)と呼んでいる。真の祈りの歌は、君と神との間の愛の歌だ。しかしそれと共に倍音や和音やエコーが生じる(S-1.I.3)。それら(倍音や和音など)は副次的なものだとされるが、それでもそのようなことが起こると言える。1:14 だから、神や聖霊を第一に据えたとしても、この世レベルでもやはり良いことは起こるということだ。
これは確実にWin-Winの状況だ。聖霊は君を寒空に放り出したりはしない。聖霊は君がホームレスになったり飢えたり苦しんだりすることを望まない。聖霊はまず第一に君に平安、幸せ、そして喜びを望んでいる。神の教師の10の特徴のひとつ、喜びを忘れないように。聖霊は君に犠牲を求めたりはしない。Jがrenounce the world(世界を放棄しなさい)と言ったとき、何かを犠牲にしろという意味で言ったのではない。よりよい人生、よりよいものの見方がある、ということを言っていて、コースがそれを教えてくれる。

 

Q10 「Jは彼の父親と同じ石工だったのですか?9時5時でやるような仕事をしていたのですか?それとも説教をすることでお布施を貰っていたのですか?」

1:52 ゲイリー:Jは通常の9時5時仕事はしなかったが、時々父親を手伝っていた。Jは力があったし、父が何か運ぶ必要があるときは手伝っていた。しかし何時間も仕事に費やしたりはしなかった。彼は神と共に過ごし、外を歩き回ることが多かった。映画ベン・ハー(1959版)で僕の好きな台詞がある。53 誰かがJの父親ヨセフに話しかけてるシーンで、Jは外を歩いて神と親交している。誰かが「お前の息子は父親(father)と共に仕事しているべきだろう」とヨセフに言う。ヨセフは「息子は父(Father=神)と共に仕事をしているよ」と答えた。僕はその台詞が最高だと思ったよ。